![]() |
今日、渋谷のビックカメラの前に行列ができていたんで、何かと思ったら「toto BIG」を買う人の行列なんですね。凄い。
週のアタマには既に購入済の僕の場合、毎回毎回、自分には還元されないまま、結果的に相当なイキオイでスポーツ振興に貢献しまくっていることになるんですが、はたして「toto BIG」を買ってる人たちはそもそもこれが何の「くじ」なのか分かってるんでしょうか。
それにしても「こちら最後尾」ってプラカードまで用意されてエラいもんです。
ていうか、「最後尾」の逆は「先頭」なんですが、なんで「最」って接頭語は「先頭」のほうには付かないでしょうか。「最先頭」ってことばがあってもいいんじゃないか。もしくはどっちも「最」を取っちゃって「後尾」って言うだけでも済むんじゃないだろうか。
先頭
↑↑
↓↓
最後尾
この謎を広辞苑で調べてみると、
せんとう【先頭】
いちばん先。先端。「列の-に立つ」
もう既に「いちばん」という意味が含まれてますね。
こうび【後尾】
隊列・行列などの一番あと。「最--」
なんて「一番あと」って限定してるのに、「最」を付ける必要があるんだよ!とか思います。「前の前輪」「頭痛が痛い」みたいな言いまわしに近いんじゃないか、と。しかも用例もそもそも「後尾」単体で使うような書き方してないんですね。「最後尾」という使い方しか想定されてない。
新解さん、ではどうだろうか。
こうび【後尾】
長く続いた列などの、後ろのほう。
このくらい曖昧だと「最」が付けば「いちばんうしろ」ってイメージも湧くんだけどな。
で、なんで「後尾」という言い方をしないのか、ここからは僕の勝手な推測ですけど、上野動物園のパンダに行列ができていた頃(古!)、たとえば「パンダをご覧になる方は、こちらがコウビになりますー」って係の人が言ってみたとする。音だけで判断したら、行列の客は「パンダの交尾」と勘違いして、そんなめったに無いチャンスを見逃すまいと慌ててパニックになっちゃう。
それを恐れて「最後尾」に統一されたんじゃないか。
そんな風に思いました。