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ライブドア・ショックに湧いた一週間というけれど、
強制捜索→タイーホという流れは、流行語を持ってするならば
すべて想定の範囲内といってもいいかもしれないのか。
やはり、この時期、想定外を求めるなら『愛の流刑地』。
言わずとしれた日経新聞の連載小説。
といっても、やっと、今月で終わるのだけど。
ライブドア騒動、ヒューザー・オジャマモンの証人喚問、宮崎死刑判決、等々騒がしい17日、時を同じくして紙面上では不倫相手をセックスの最中に絞殺した主人公に懲役八年の判決が下る。
ていうかこの小説、登場人物・展開・文体など、あらゆる点から見てもメチャクチャで、想定の範囲外どころかもはや基地外のようである。
これを書いてる渡辺淳一のブログも相当なもんで、こういう人が存在して、
しかも小説(と呼ばれるもの)を垂れ流している事がすごおく不思議でならないのだが、関係者は、これはこれで善しとするのだろうか。
折りしもまったく同じ17日に、渡辺淳一がこれまで反対していた東野圭吾がとうとう直木賞を取ったり、ライブドア騒動に隠れて、とにかくナベジュン&流刑地周辺での話題も盛り沢山である。
そもそも、いつのまにナベジュン扱いされているのかも分からないのだけど。
ナベジュンブログのコレとコレを熟読した上で、en-taxi vol.12に掲載の中原昌也の「随想 私の講演旅行」を読むと圧巻。
実に快い。
事実と小説は寄なり、とでもいえるようである。
今日の一編:随想 私の講演旅行 / 中原昌也(en-taXi 第12号より)