こないだの父の還暦祝いのためにアカ塚本をあれこれ探して、父にはタイトルがストレートかつ同時代性を共有できるような内容の「これでいいのだ!」をプレゼントしたのだけど、個人的にアカツカ・インサイドを知りたくて買ったのがこの本。
「レッツラ・ゴン」で本編にまで登場した武居記者の書きおろしのアカツカ半生記。今は病院で眠り続けているので、あとどれだけ半生があるのか分からないけど、とにかく赤塚大先生が起きていたころの仰天と素敵なエピソード目白押し。ちょっと感動もアリ。生まれついての漫画人っぷりが最高で。本人の生き様が既に漫画で。
ギャグをとことん突き詰めたギャグ漫画家のウラ話でジ〜ンと来ちゃったりしちゃうのはギャグ漫画家を全うしようとしてる人間の話としてはやっぱり反則だと思うし、本人も絶対に(なんらかのギャグの味付けをしない限りは)オモテに出さないような愛憎劇が満載なんだけど、それをアノ武居記者が愛と誠意を持って暴露することに意義がある。そこんところも含めて赤塚不二夫の人間性と武居俊樹の人間性が滲み出ていて面白い。
赤塚大先生も、この本が出版されてることに気付いて「武居め!好き勝手に書きやがって!絶対許さん!殺スのだ!」とか言って、赤塚不二夫改め山田一郎改め再び赤塚不二夫改め、もうなんでもいいから改名して復活してもらったりしたら、面白いのになぁ。。。
今日の一冊:赤塚不二夫のことを書いたのだ!/武居俊樹